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■2005.04.28■ |
休日の過ごし方。
今は歌のお仕事だけしかしていないので、
歌を歌わない日はどうしてるの?ってよく聞かれるのですけれども私の場合は、フィットネスで走る、
歌の練習、お掃除、そして学校のレポートです。これらはほとんど日課です。
最近水面下で新曲の制作が
始りまして、まだどういう形になるかは不明ですけれども、制作段階から随分勉強させてもらって一緒に作らせて頂いている環境なので、ここのところの休日は会社のスタジオにいます。ピアノの前でえ〜っとうん〜っとって・・・笑。先日写メ日記にも書きましたが、換気窓がとても欲しい場所です。笑。
さて、明日は祝日ですけれどもそういうわけで会社におります。私に付き合ってくれて制作をしてくださる会社の方には大感謝です。涙。
全く話は変わりますが、推理小説を呼んだ事が無かった私ですが、最近、「黒蜥蜴」を読み始めました。現在三輪明宏さんが舞台をされているその原作です。是非とも見たかった舞台ですが、情報を知ったのが遅く、もう完売状態でした。さて、その「黒蜥蜴」脚本はあの三島由紀夫さんがされているとのことです。まだ、全て読んでおりませんが、衝撃的な結末が待っていることが想像できる展開です。三島由紀夫さんの作品では、「憂国」が好きです。豊饒の海を読んでいない私は三島由紀夫さんの作品を知らないと言っても過言ではありませんけれども、いくつか読んだ中でこの作品は涙を流しながら読みました。「憂国」を読んでいる時に、頭の中で松原のぶえさんの「維新の女」がずっと流れていました。音楽を呼び起こさせる本は素敵です。
最近、時間がなくて生音楽を聴きに行く機会を逸しています。そう思っていましたら先程、いつも一緒に連れて行って下さるNHKのOさんからメールがあって、このGW中空いている時に行こうという話になりました。最近、どうも音楽の栄養が足りていません。
視覚・聴覚・嗅覚・・・そんな触覚がいつも柔軟であるように・・・そう思います。
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■2005.04.26■ |
皆さんもご存知だと思いますが、昨日大変大きな事故がありました。
テレビの中から悲痛な思いが伝わって来て、この日記では『お悔やみ申し上げます』とだけ書くべきなのか迷いましたが、
心の重さと言葉の軽さの差に躊躇しています。
人の力でどうすることもできない悪夢に、人間はただ無常だ、業だと言って口を閉ざすしかないのでしょうか。
理詰めに、加害者被害者という角度から議論し合う事は現実問題避けて通れない事だとは思いますが、
その現実にも目を背けたくなります。
こんな時、自分は無力だということを十分承知ながら、
人々の悲しみが少しでも和らぐようにと、願って願って止みません。
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■2005.04.22■ |
とっても忙しい2日間でした。ひどく寝不足で今朝は朝寝坊をしてこの日記を書いています。
先日、故郷の先輩から「明け方の脳は、世俗に染まる前の状態で、時に新鮮な創作をします・・・」という内容のメールを頂きました。
この言葉一つ一つに、大変共感した私です。
自分の意志や思いが曖昧になった時、頭の中にある引き出しをバタバタやって、
色んな経験や出来事を反芻して何かに辿り着くことが時々あります。憂鬱になった時は、音楽を聞いてヨガをしていたり、自己嫌悪に陥ったら、とにかく走って汗をかきます。
そして、答えが出そうも無い悩みを抱えてしまった時には、私は、海に日の出を見に行きます。
自然の流れを感じると、自分は自然の1部なんだということが再確認できて、私の中では大きな悩みかもしれないけれど、ズームアウトして自分を捕らえることで、それは
とるに足ら無い事だと考えを切りかえることができます。文章で書くと、「そんな都合のいいことって・・」と笑いが出てきそうになりますが、
「感じる」という事は、頭の引き出しよりもずっと自分楽にしてくれます。
日々生活を重ねると、同じだと思ってしまいがちな毎日でさえ、
頭の引き出しは自然に増えますし、処世術という方程式も増えます。それは、時に自分を苦しめるということにもなりかねません。
哲学の言葉で「キャノン」という言葉があります。「キャノン」とは、所謂自分の物差しのことです。
この「キャノン」は万人全て違うのだと思います。そのズレに、不協和音を響かせるか、共鳴するかは
その時その時で異なって来ますが、出きる事ならば、他人を知る寛容さや優しさを常に持って居たいと思います。
年月を重ねると、
頭の引き出しに頼りがちですけれども、感じるということであっさり乗り越えられる事がきっとあるはず!早朝の脳は、それを可能にしてくれるのかもしれません。
素直に自分の肌を信じていたいものですね。
さて、今日は色々な後処理をしてからフィットネスで走ってきます。行く道中、まだ残っている桜や満開のハナミズキを見ながら・・・。
自然を感じる豊かな時間を栄養に^^
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■2005.04.18■ |
お手紙を書くのが好きな私ですが、
今回お礼状の数が30通を越え、思いがけず日にちがかかってしまいました・・・。届くのが遅くなってしまった方ごめんなさい!!
あ〜この方とはこんな事を話して、あんな事があったなぁ・・・と思うとついつい文章が長くなってしまうのです。
さて、
本日、全ての後作業(お手紙とか書類とか・・諸々・・)が終わったと思ったら、おぉ!明後日からもう青森です^^早い!
今年は南に行ったり北に行ったりなので、桜を何度も見ることが出来てウレシイです。最近は、
花粉症もかなり落ちつきましたので外出を恐れることがなく出来ますしね。でも今回の青森はそんな余裕がないかしら・・・グスン。
昔からそうなのですが、どうも私は勘違いしている事が多いようで、友達によく笑われます。
最近では、舞台の上で、くじ引きのプレゼンターをしておりまして、
ホットプレートが当たった方に
「どうぞ、これで温まってください!」
と元気に言ってしまいました。一瞬空気が固まったのは言うまでもありません。 先日、岩手県に行きました時は、
着物で突然伺ってCDをお持ちした会社で、
「突然失礼します」と言いたかったのに、「突然CDが出ました」
と言ってしまいました・・・・。あぁ・・・。母が笑い転げておりました。
こ〜んな具合に、失礼しっぱなしの私ではありますが、歌はなるべくいい歌をと心をしっかり持っておりますので、
まだ聞いて頂けていない方には、是非生舞台を早くお届したいと思っています。
先日、このHPをご覧になった方から、ファンメールを頂き、とっても嬉しかったです。
この先、沢山の方に聞いていただける歌い手になったとしても、この初めてのファンメールを忘れることはないと思います。
水戸黄門に出演していた時とは、スタンスが違いますし、私の全てで愛している歌を好きだと言ってくださる方を
ずっとずっと大切にしたいと思っています。歌で物語を感じて頂けるような芸に、1日も早く手が届くように
一生懸命歌おうと改めて思いました。流行り歌で文化という、そういう相反する二面性を持てる可能性のある世界だと思っています。
まだまだ、未熟な歌ですけれどとにかく怠らずに、毎回少しずつでも届く歌にしたいです。
あれ・・・ちょっと熱くなってしまったかしら・・。笑。
さて、今日は、爪を塗り替えてちょっとだけ春気分に浸りつつ練習に行って来ます。明後日青森でお会いするスタッフの方々は、
昨年末にもお会いしている方々で、以前頂いたアドバイスを大切に1歩前進した私を見ていただきたいです。
そういえば、東京から「見に行く!」と言ってくださった方もいらっしゃいまして、気合が倍入る私です。
寒いと噂の青森に、温かい風を運べますように!
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■2005.04.13■ |
ちょうど1週間ぶりの我が家です。
こちらを出発した日が随分昔に思えて、なんだか変な気分です。さて、お蔭様で全てのステージが無事に終わりました。
全ての舞台に触れて伝えたいことが沢山あるのですが、キリがないので今回の舞台で1番強く感じたことをご報告することにします。
単独のチャリティーコンサートは、地元の人々が沢山お手伝い下さり、人を集めてくださって、楽しく歌わせていただきました。
前にも書きましたけれど、無名の私ですがこんなに会場がお客様でいっぱいになったのは、お手伝いくださってる沢山の人の声1つです。
新潟への義援金もそれなりの形になったそうです。本音を言えばここで金額を申し上げたいほどの金額になりまして、
でも、公表していいことなのかよく分からないので控えておきます。とにもかくにも、私に歌う場所を下さった人々、
舞台を作ってくださったスタッフの方々、音響を作ってくださったお兄さん達、会場に来てくださったお客さん、誰を欠いても
成功するはずのない舞台でした。心からありがとう・・・と伝えたいです。
心配していた体調も、何も問題なく、舞台以外はメガネだったのでスタッフさんすら私に気づかない場面に何度も遭遇しましたけれど、(笑)
これといって大変なことは1つもありませんでした。
私は、舞台に出るのにあまり緊張することがないのですけれど、今回ばかりは久しぶりに緊張しました。そんな自分に少しビックリもしました。
私の側にいつもついていてくれる母、ディレクターさんなのにこうしてついて来てくださる会社のHさん、大好きなアレンジャーのN先生、優しくて穏やかなK部長、私は大好きな人々に
囲まれて歌えるので本当に幸せです。そして、今回の舞台、私を売り出したいという一念で全てを掛けてイベントを打ってくださった、和歌山のM先生、
お母さん(先生の奥様)、テレビ局のIさん、Yお父さん、突然の変更に笑顔で対応してくれた音響のYさん、とっても偉い方なのに優しく声をかけてくださるS先生、九州から東京から広島から来てくれた私の大切な人々。皆、優しくて厳しくて愛情を沢山くれる人々です。
本当に、本当に、ありがとう。ありがとう。ありがとう。
どんな時も、1人で歌っているのではないということを実感させてくれて、
私はとっても幸せ。感謝を沢山込めて・・・今日の日記でした。
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■2005.04.08■ |
いよいよ明日からです。体調を崩したとホームページに書いたので、
何人かの方から元気出してねってメール頂いて本当に嬉しかったです。人の言葉って純粋に好きです。お陰でもうすっかり元気です!一寸の不安も持たず行く事が出来ます。文章なので、
ありがとうございますと書くべきかもしれませんが、気持にずっと近いので「ありがとうっ!」って今日は言ってしまいます。
コンサートを聞きに来てくださる人が、
歌っていいね、音楽って楽しいね、山口瑠美って子がいるんだね・・・そんな感想を持ってくれたら十分です。
なるべく、なるべく、いい歌を。そして、沢山チャリティが集まりますように・・・。
それから・・・
今日、涙を流すような出来事があって、悔しいな・・・って自分に我慢できないことがあったんです。
写メ日記に書いたら、フトある人が電話をくれて、「完璧を求めなくてもいいよ」って言ってくれました。
それを聞いたら、フ〜って気が楽になりました。そしたらまた泣けてきて、その言葉に癒されると同時に
厳しさを覚えました。完璧を求めなくていいって、常に上を見ている時にモチベーションを保つ魔法の言葉です。
もっとウマクなろうって思いました。ウフフ・・・・。三味線が上達しなかったことが原因。
持つととても重い三味線を持って電車に乗ってると、何故か付き合い浅い三味線がとっても愛しく感じて、
下手ッピでゴメンねって気持になりました。中古だけれど、1年弱でこんなに愛着が湧いているとは・・・。
満員の電車で、人から三味線を守って守っていると、大事な女友達を守っているような気分です。
とにかく、明日から頑張ってきます。歌う場所に行くってワクワクドキドキ。毎回この高鳴りのせいで、
前夜は眠れません。
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■2005.04.04■ |
午前中はベッドに横になったままお薬を飲んで寝ていたら、お昼頃からフト起きあがれるようになって、熱を計ったところ微熱に落ちついていました。ん〜今流行りのインフルエンザでもないしなぁ・・・?看護師の母も、目から来てるだけじゃなさそうなこの微熱が心配な様子。
しかし、コンサート目前に寝ていては声は出るようにならないので、夕方から練習場へ行き、2時間ほど歌ってきました。なるべく毎日練習は欠かさないですが、具合を治す方が先だと思ったり、ベッドの中で練習に行きたい・・とうなされたり、ん〜・・なんだかどっちつかずでダメです。しかし、練習の帰りには少し具合が良くなり、目も痛みは無くなって来ました。お薬と好きな歌を歌った効果もあると思いますが、心配しておまじないを教えてくださった故郷の大切な方とか、大丈夫?って心配してくれた数人の友人とか、そういう人がいてくれて元気になったというのも事実です。ありがとうって伝えたいです。
あと数日で大きなコンサートです。私「山口瑠美」の名前だけでは600人の箱はきっと埋まらないのです。けれども、沢山の後押ししてくださる人々が、方々声をかけて一人一人を繋げて歌を聞いてもらう場所をくれたのです。そういう人達の笑顔が見たい!!当日は和歌山県の舞台なのに九州から東京から・・・沢山全国から見に来てくださいます。遠方から来て下さる人にも、数年ブリにお会いする人にも、そして、歌を歌わなくなったんだと思っていた人々にも、山口瑠美を全く知らない人にも、ヨカッタ・・・・と思ってもらえる舞台にしたいです。頑張るよ〜私!!ありがとうって気持が届くように歌うよ〜!!
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■2005.04.01■ |
今日は病院通いの1日となりました。 私は近視なんですけれども、数日前から
コンタクトが入らず、目は充血しとてもつらい毎日でしたので、思いきって病院に行きましたところ、ずいぶんひどい状態だった様で、角膜がひどく傷ついていて、アレルギーで細胞が腫れているという状態だったのです。メガネをかけて生活することは少ないのですが、外出がままならないほど目の具合が悪く、本来は、今日テイチクで稽古の予定だったのに明日の土曜日に延期していただきました。4/11の大きいコンサートまでにはコンタクト復活しなくてはなりませんが、ギリギリまでできないだろうというお医者さんのお話でした。とにかく、腫れて目が開かないのでどうしようもありません。眼科のついで?というわけではありませんが、こうなったら耳鼻科も梯子しようと(花粉症のため)耳鼻科に行き、声帯を検査してもらったりしました。ポリープはないらしいですが、随分酷使してたようで大声は辞めてねとおっしゃってました。私は自分の職業を言っていませんので、困った先生の言葉です。鼻炎と目を両方悪化させてしまったので、本当は稽古もしたいし、ライブも行きたい、舞台も見たいし、三味線の備品も購入したい、美容院も行きたい・・・と沢山したいことはあるのですが、どうも間に合いません。更に・・・、アレルギーのお薬の眠い事!困ったものです。
でも、いいことが1つ。近所の桜が咲いていました。何故かそこだけ満開です。桜吹雪ってことばがありますが、桜って満開になると、木の上に雪がふんわりつもったような感じになりますよね。咲いているといよりは積もっていると表現したいほどです。私の好きな作家、坂口安吾の作品の中に桜の木の下で豹変する女の物語があります。桜の木の下には、魔力があると考えられていたのですね。なるほど、桜の下で空を仰ぐと、気を失いそうにめまいがします。あの不思議な感覚、魔力と表現しても過言ではない気がします。でも、桜の一片を見てみるとなんて可憐なのでしょう。愛おしさを覚えます。私が言うのもおかしいですが、桜は女性かなと・・・。ちなみに、フランス語で花は女性名詞、桜の木は男性名詞だそうです。なるほど・・・裏づけされたようで落ちつく結果です。
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■2005.03.26■ |
演歌のキャンペーンのイメージってどんな感じを想像されますか?
店頭で歌っているとか、辛そうなイメージとかお持ちの方は多いと思うのです。もちろん、場所によってはキツイなぁと感じるところだってあります(正確には、ありました)。けれど、今回の旅で、福島県を出発して予定にはない沢山の場所で歌わせて頂いて思ったことがあります。
デビューしてから色んな場所でキャンペーンをさせていただいて、ここで歌うのは気が引けるナァという場面に何度も遭遇したのですけれど、1度歌を歌いたくても歌えない状況を数年間経験した今、どこだって場所があればすぐ歌いたくなるという感じなんですよ。たぶん、数年前だったらここで歌うのツライなって思いつつ歌っていたと思える場所でも、楽しくて楽しくて仕方がなくて、声の調子を考えたら自制して歌うべきなのに、楽しさが私の中で上回ってしまって、針は振りきっているのにひたすら歌ってしまうという状況だったんです。改めて、私ってこんなに歌が好きだったのかぁ・・と思い知ったほどです。でも、きっと私がそうやって気持ちよく歌わせてもらうには、お客さんを集めてくれるスタッフの人やその土地の人がやさしいからです。アルバイトをしながら、「なぜここで仕事してるんだろう・・」と、ポロポロと泣けてきてしまう数年間があって良かったって思います。もしその寄り道がなかったら、私は歌を歌う喜びとか幸せを知らないで歌い手をしていたかもしれません。小さい頃から歌っていた私にとって、歌手になりたいという明確な夢を心に持った記憶はなく、歌っている幸せを、歌う場所に困らない飽和状態の状況には見出せませんでしたから。ですから、歌いたくても歌えないという状況は歩くべき道だったと思えてなりません。
今、例えるならば、帰宅時間を忘れて遊ぶ子供のようなところがあり、守らなくてはならない限界を超えても好奇心が先立ってしまう状態です。もっと声は大切にすべきだって自覚はあるんですが・・・。その辺のバランスは今勉強すべき力加減かもしれません。
さて、東京の桜は明日開花だそうですね。桜の木がうっすら桃色に染まってきているのを見ました。花壇には水仙、クロッカス、パンジーが咲いて、木にはアカシア、こぶしが満開。華やかで外出が楽しくなります。つらい花粉症も、これは種の保存なんだと考えれば、少しほほえましく考えられますか・・・ね?。苦しいことに変わりはありませんが・・・^^;。
近々、スケジュールのページがいくつか更新できそうです。外出しているとファイルの書き換えができず更新が遅れてしまうということを思い知りました。デジタル機器の正面で、春の植物を思い出しこうして日記を書く自分の思考回路が、デジタルとアナログを行ったり来たりしていておかしくなりました。
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■2005.03.20■ |
とってもあわただしい数日でした。
和歌山県での舞台は、写メ日記にも書きましたが、花粉症に悩まされながら本当に厳しいものとなりました。
どうしようもない事だとはいえ、芝居歌を演じる私にとって、聞いて下さる方を現実に返させてしまうのは
とっても情けないことで、正直落ち込んでいます。来月のコンサートまでにはなんとしても治したいと思っています。
さて、今日は小唄の会でした。夕べ、忍び駒(三味線の音を小さくする駒のこと)で練習したのですが、
何度やっても落ちつかず、ちょっぴり寝不足の舞台となりました。小唄のちゃんとした舞台は私初めてでしたので、
当然マイクを持つより緊張しましたよ。演目は、♪からかさ(弾き唄い)♪梅はさいたか♪川水 の3曲でした。
川水というのは、小唄にしては長い4分程かかる長い歌でして、半年かかりで仕上げてきた熱の入った歌だったんですけれどね・・・、
師匠がおっしゃるように、本番では練習の7割できて良し・・・・。ん〜もうちょっと!と思うと悔いが残ります。
けれど、三味線は大事な長い爪(私、爪をキレイに保つのが趣味でもありまして・・・)を短く切ってのぞみまして気合も入っていましたから、練習よりずっと上手に
できてとっても嬉しかったです。先輩方の三味線を聞いていたらまだまだだということはよく分かるのですが、
現時点で練習の成果が出たと思えば本当にうれしいです。
突然ですが、縁って感じることありますか?
私、今日とっても縁を感じる人にお会いしました。小唄の会の方ではじめてお会いした方で、
現在は作家さんで(某有名コンテストで入賞された新進気鋭の作家さん)、少し前まで都内FM局のパーソナリティをされていた女性なんです。
なんと、数年前に私のデビュー曲の♪音頭水戸黄門♪を、担当のラジオで何度もかけていたんですよと
おっしゃって・・・。もうビックリ。なかなかそういう事ってないと思うんですよ。
かけた事を覚えていらっしゃって、その歌い手が私だと分かるなんて。小唄の弟子仲間ですし(笑)とっても気があって、
連絡先を交換したりして・・・ちょっと嬉しい1日でした。
歌には、その人の人柄やとりまく環境って映るものだと思うのです。ですから、上手い下手よりもずっと魅力的な聞き方があります。
歌を聴いていただいて仕事にしている私達は、きっともっと魅力的で心のある生活を心がけなければ
いけないのですよね。歌の世界を伝えるという事だけでなく、生物(生きるモノ全て)故の温かさとかそういうことを
日々の生活に大切にしていくべきだよなぁと感じました。
私の歌(演歌)の師匠が、常におっしゃっていました。「ウマイ歌よりもイイ歌を」。
常々、心と言葉の距離の遠さにめまいを覚えるような脱力感を感じていましたが、
きっと、いい人々に恵まれて生きているこの環境だったら、目指す物に少し近づけるような予感・・・。
今日、唄われた全ての人の歌がとっても素晴らしかったので、1人残らずどの方もダイスキになりました。
あまりに幸せな気分だったので、夜中なのに日記を更新!モチベーション次第で体はどうにでもなりますね(笑)
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■2005.03.16■ |
週末は和歌山県に行くんですけど、帰ってきて翌日すぐ目黒雅叙園で
小唄と三味線の発表会があるんです。小唄を始めてまだ10ヶ月ほどなんですけれど、とっても楽しいんですよ。
日本語って強い感情は婉曲に婉曲に表現するところがありますよね。婉曲にというよりは上手い暗喩を用いてと言ったほうが
的確かな?とくに万葉集は読んでいて胸の奥の臓器をつかまれるような衝撃を度々受けます。 さて、小唄の話だった・・・^^;。
♪梅は咲いたか〜ってありますよね。その続きは桜はまだかいな?なんですけれどね、これは先生が教えてくださったことによると、
女の子の成長を表現してるんですって。成長と言いましたけれどもっと艶っぽいお話だということはお分かりでしょう。
女の子を花に例えて向こうは咲いたけどこっちはどうなの?その先のあの花はなよなよしてさ、浮気ばっかりでしょうがないんだから・・・。
といった具合にね^^。文法的にも日本語は欲求だとか主張を表す述語部分は最後に回ります。英語なんて全く主義主張から入りますもんね。
一時期、英語の授業の中で、日本人はYES・NOはっきり言わないから海外で意志がわからないよということを言われる。という感じで
なんだか、今はハッキリ物事を言わなくちゃならない時代なんだよな的雰囲気があったと思うんですよ。少なくとも私の中には。
少し話は飛んじゃいますが、各国の政治体制(立法と行政の関係)は、何度も何度も失敗して今の各国に合った体制になっています。
その原因は、「こうではいけないからこうしなければ。」という事が、世の中が一斉にそうしようとすることによって、極端に傾いちゃうことが
1つにあるのです。要するにバランスだと思うんですよ。ただ民衆の思いはバランスをとることが至極難しい。向こうに行こうと思ったら、
この辺でいいんじゃないというブレーキをかけることができないまま向こう側まで行ってしまう。そこでまた、あっちに戻ろうとして・・・。
その繰り返しなんじゃないかな?
というわけで、話は戻って、ハッキリ物を言わなくてはならないがどうも飛躍して現存しちゃっている
気がしてならないのですよね。
そこで、個人というミクロな世界で日本語ってこんなに素敵だったんだよなと認識する瞬間が
もっともっと機会としてあるべきだと思うんですよね。言葉をダイエットさせて思いを告げるとはとても難しいことです。
そんなことをずっと昔の人はたった31文字に表現したんですね。すごいなぁ〜すごいなぁ〜と溜息が出ます。
沢山書いちゃいましたけれど、最近日本語について考えていて、決して私は日本語の使い方が上手じゃないし、とくに助詞の使い方なんて
日本語検定にも受からないかもしれないほど正しい形を失っているかもしれません。でも、日本語が好きなんだよなぁという感情があって、
小唄の詞にとっても感動したり、万葉集の和歌から恋して心が痛くなるようなあの感覚を覚えたり、とにかくこれほどまでに
表現豊かな言葉ってないんじゃないかしらと思ってしまうのです。(そういうことは外国語をもっと知ってからいうべきかしら・・・?^^;)
小唄の先生が、「それもよろしいですが、こちらはいかがかしら?」とおっしゃる姿を見て、
こういう日本女性になりたいと強く思うのでした。
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■2005.03.14■ |
初めての日記。なんだか緊張するなぁ・・。
今日は朝から掃除したり歌の練習に行ったり習字に行ったり学校のレポート書いたり色々と
していました。習字はとっても好きな時間。墨をすって集中して2時間机に向う。
決して上手ではないけれど、習字はアートだよっておっしゃる先生が優しくて
私は大好き。習字の基礎は基礎として、あとは自分の思ったようにと
どんな字を書いても否定されることなく、自分らしさをみつけてねと言われているような空気。
先生がどんな先生で先生の字の素晴らしさとかそういうことは私にはよく分からないんだけれど、
確かな事は、習字の時間に今自分はこういう状況なんだなと字から教えられるということ。きっと字の形や
技術に傾向しているだけでは見えない世界なんじゃないかな?先生は芸術家として私の憧れだし、
尊敬しているアーティストです。
字で人間性がわかるとかよく言いますよね?私の場合自分のここはダメだよなぁと思ってる部分が
ハッキリでちゃうんです。 例えば・・・
「いい按配で・・・」っていうのができない所!笑
極端にバタンバタンと行っちゃうということころ(^^;)。
けれども、ダメだよなぁと思いつつそういうところは愛しい部分でもあります。
すっごく几帳面な部分と、感情だけでぶち当たっちゃう無計画さとが入り混じって
それはそれでいい按配なのかしら・・・。
我が家の回りは畑が多かったのですが、ここ数ヶ月で何箇所もマンションを建てる準備が
進んでいます。花々が芽吹く独特な香りで春を感じる幼少時代だったので、そういう
瞬間がなくなっていくのは淋しいです。でも、植物は強い!コンクリートの隙間からでも
香りを立ててくれます。日本人特有の、繊細な事に触覚がふれるような自然に対する関心を
忘れずにいたいです。
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